2007年09月24日

肝タイプの処方痔・眼病一般・右肩こり・筋肉痛・足の筋がつる・つわり・じんましん・情緒不安・自律神経失調・運動神経失調・胆嚢など


処方その1 緑黄色野菜が肝に効く

 肝臓は肝臓で浄化・再生した血液によって全身を養い、みずからも養っています。肝が正常に働けるようにするには、血液を増やすことが大切です。

 肝が弱い人は、造血力の高い食品を積極的にとること。にんじん・パセリ・ほうれん草・ブロッコリーなどの緑黄色野菜、レバー・あさり・ハマグリ・しじみなどが血液を増やす食品です。

 肝臓が弱い人は、酢の物や柑橘類などの酸味を好む傾向にあります。

 適度な酸味は、肝の働きを正常にして、身体の疲れをとり精神のいらだちを抑えます。また、目の疲れを癒し、眠りを深くして胃腸の働きを高める作用もありますが、酸味の強い食品をとりすぎると、胃腸の働きを傷害し、胃炎を起こす原因となります。


処方その2 激しい感情を抑え、睡眠をしっかりとる
 肝はストレスを受けとめる臓器です。精神的なストレスは、肝を高ぶらせ、肝臓と相克関係にある胃腸にも影響をおよぼします。神経性胃炎はその例です。

 怒りや緊張など激しい感情を感じたら、深呼吸をしたり、気を紛らわしたりして、感情をコントロールするようにつとめてください。

 肝にたくわえられた血は身体を動かしたり、物事を考えたりするときに消費されます。消費される一方では肝臓が疲弊してしまいます。

 肝が血液をリフレッシュさせるのは、身体が活動を休む睡眠の時間帯。床に入るのは、理想を言えば夜10時から11時、遅くとも12時前と決めて7〜8時間の睡眠をとりたいものです


処方その3 春は肝臓の繁盛期

 芽生えの春は、自然のエネルギーが高まる季節。この時期は、人も影響を受けてエネルギッシュになるとともに、代謝が高まるので肝臓が忙しくなります。

 肝をあまり高ぶらせないように、春は無理をせず、気持ちをゆったりとさせて過ごすことです。
posted by 院長 at 16:35 | Comment(6) | TrackBack(4) | 健康情報!

2007年09月20日

 交通機関の発達と家事労働の機械化で、現代人は、つねに運動不足にあります。積極的に運動を取り入れる工夫が必要です。

 運動は、全身の血行をよくすると共に、足腰を丈夫にし、副交感神経を刺激して身体をリラックスさせる効果があります。 
 とくに朝の散歩は、新鮮な空気を肺に取り入れて身体をリフレッシュさせ、体内時計をりせっとさせてくれます。
 
 朝、太陽に当たると、生活リズムの乱れが調整されて、新しくスタートすることができるのです。その結果、昼間はバリバリ働け、夜はぐっすり眠れるようになります。

 人間の身体の筋肉はへそから下の下半身に多く集まっています。散歩やマラソンで足を鍛えることは、全身の筋肉を鍛えるのに近いのです。

 中国医学では、身体を上焦(心・肺)、中焦(脾・胃腸)、下焦(肝・腎)の3つに分けています。上焦は胸部あたり、中焦はへそ上、下焦はへそ下に位置します。

 つまり、あらゆる老化現象を起こす腎の衰弱は、へそ下の衰弱によるもので、足腰を鍛えることによって老化を予防することができるのです。

 精力減退、無気力、歯のおとろえ、薄毛、冷え性などの老化現象をできるだけ防ぎたいと思う人は、ぜひ足腰を鍛えてください。これが「アイチエイジング」の秘策です。

 また、女性は比較的、骨粗鬆症を引き起こしやすい傾向があるので、意識的に運動や散歩を取り入れて、骨に負荷をかけることで骨密度を上げる心がけが必要です。
posted by 院長 at 17:22 | Comment(2) | TrackBack(3) | 健康情報!

2007年09月17日

副交感神経を高める入浴法・呼吸法
「眠り」は自律神経の働きと深く関係しております自律神経呼吸・循環・消化吸収・排泄・体温など、人間の生命活動をコントロールしています。自律神経には活動を活発にする交感神経と、身体を休ませる副交感神経とがあります。

 副交感神経が優位になると、身体の免疫力が向上し、血行がよくなります。癌や生活習慣病など、あらゆる病気を治癒させる働きがあるとされるのが、副交感神経です。

 昼間、活動しているときは交感神経が優位になり、夜休むときには副交感神経が優位になります。眠りが浅かったり、寝つきが悪い人は交感神経と副交感神経のスイッチの切り替えがうまく働いていないのです。

 眠りが浅い人は、内臓の不調を正すとともに、次に紹介する入浴法や呼吸法で身体が眠りに入りやすい状態をつくってあげることが大切です。

 朝起きて頭がぼんやりしているときは、熱めのシャワーやお風呂が効果的です。交感神経が活発になって、すっきりと目が覚めます。

 夜寝る前は、ぬるめのお湯にゆっくりと浸かります。血行が穏やかに促進されて身体がリラックスします。こんな状態のときは副交感神経が優位になっているので、お風呂から上がったらひと休みして、そのまま布団に入ってしまえばぐっすり朝まで熟睡できます。薬草やハーブを使った入浴剤を手作りで楽しんでもいいでしょう。

 それでも寝付けないようだったら、布団に入って腹式呼吸をしてみてください。腹式呼吸をすると、身体がリラックスして副交感神経が高まってきます。おなかに空気を入れる感覚で、鼻で息をゆっくり吸って、ゆっくり吐き出す。息を吸うときはおなかを膨らませ、息を吐くときはおなかをへこませます。なるべくゆっくりやるのがポイントです。
 
 それでも、寝付けなかったとしても、あまり心配しないでください。からだを横にして腹式呼吸を続けていれば、起きているよりもづっと休まり、肝臓では、血液が帰ってきて浄化と再生の作業がおこなわれています。
posted by 院長 at 17:40 | Comment(0) | TrackBack(26) | 健康情報!