2008年04月08日

 細胞や組織の新陳代謝に関わる酵素の、成分となるミネラル。不足すると、毛髪が抜けやすくなる、皮膚や胃腸の障害、風邪を引きやすくなるなどの症状のほか、「味が分からない」「甘いものを苦く感じる」といったような味覚障害に陥ることもあります。

 男性の前立腺では性ホルモンの合成に関わっているため、「セックス・ミネラル」とも呼ばれます。一日当たりの摂取量の目安は、成人男性で11〜12mg、成人女性で9〜10mg。牡蠣・緑茶・抹茶・牛肉・豚肉・うなぎ・ナッツなどに多く含まれています。


微量ながら重要な栄養素・亜鉛。味覚や脳のはたらきをコントロールしたり、免疫力・性機能を高めるなど、わたしたちの体に嬉しいはたらきがいくつもあります。


イライラ&落ち込みを解消


感情のコントロールや記憶力の維持には、神経細胞の伝達がスムーズに行われる必要があります。
亜鉛は神経細胞間の刺激伝達物質を合成する成分で、脳の機能を高め、精神を安定させるために不可欠なのです。
亜鉛不足が続くとイライラしたり落ち込みやすくなったり、記憶力の低下、うつを招く原因になってしまいます。
子どもたちが突然「キレる」原因のひとつにも亜鉛不足があげられています。


免疫力アップ!


亜鉛には免疫細胞のはたらきを活性化させる作用があります。また、活性酸素を除去する酵素のはたらきを助けるため、生活習慣病などから体を守る効果も。

粘膜の健康を保つビタミンAを体内にとどめるはたらきもあり、喉の痛み・鼻水・鼻づまりなど風邪の症状の改善が期待できます。風邪をひいたかな?と思ったらビタミンCとともに亜鉛を摂ることをお薦めします。


女性ホルモンの分泌を促す


亜鉛は女性ホルモンが正しく機能するためにも欠かせない栄養素。亜鉛の摂取量が不足すると女性ホルモンのはたらきの低下や月経周期の乱れが大きくなるなどの問題が生じるともいわれています。
特に更年期に差しかかった場合、亜鉛不足がホルモンバランスの乱れに一層拍車をかけてしまうことをお忘れなく。更年期の女性ばかりではなく、若い女性にも亜鉛は不可欠。卵子の発育や妊娠の継続にも欠かせないことから、妊娠を望む人や妊娠中の人は亜鉛が不足しないように気をつけて!

もちろん男性にも亜鉛は重要。前立腺に多く存在し、性ホルモンの合成を助けて精子を作ったり、精子の運動を活発にしてくれる作用があるのです。


お肌の健康を保つ


亜鉛は新しい皮膚の生成に欠かせない。ビタミンCとともに肌のハリを保つコラーゲンを作ったり、傷んだ細胞の新陳代謝を活発にし、再生を促してくれます。もちろん、毛髪などの新陳代謝も活発にするので、薄毛を気にしている場合も積極的に亜鉛を摂りましょう!


味覚を正常に保つ

舌には味蕾(みらい)という器官があり、細胞の新陳代謝を繰り返すことで味覚を正常に保っています。
亜鉛が不足すると細胞の新陳代謝が滞るため、味覚が鈍くなって濃い味しかわからなくなったり、甘さを苦く感じたり、味を感じられないなどの「味覚障害」がおこります。

若い年代を中心に味覚障害が年々増加傾向にあるといいます。


悪酔い回避


体内に入ったアルコールは肝臓で分解される。その過程で酔いがさめるとともに、アセトアルデヒド(二日酔の原因)が代謝物として産生されます。

肝臓でのアルコール分解には、アルコール脱水酵素という酵素が関与しているが、亜鉛はこの酵素のはたらきを助け、悪酔いを防止する効果があります。

posted by 院長 at 18:04 | Comment(4) | TrackBack(0) | 健康情報!

2008年04月07日

アナタのカルシウム不足度をチェック!
次の項目のうち、4つも5つも当てはまるような人はカルシウム不足の危険信号。
あなたは大丈夫?



chekku1 インスタント食品や缶詰を毎日のように食べる
chekku2 野菜、小魚、乳製品をあまり食べない
chekku3 甘いお菓子やジュースを毎日とる
chekku4 日光にあまりあたらず、歩くことも少ない
chekku5 食事制限中心の無理なダイエットをしている
chekku6 手足がけいれんしたり、筋肉が弱った感じがする
chekku7 つめが弱い
chekku8 イライラしやすい、気が短い






いったい、カルシウムって何?


 すべての物質は原子がたくさん集まってできています。でも、1種類の原子だけでできている物質もあり、これが元素といわれるものです。カルシウムはこの元素です。例えば、ビタミンは炭素、酸素、水素などの元素からできている化合物だが、カルシウムはそれだけではたらきがあるのです。

 カルシウムはおよそ体重の2%含まれます。50kgの体重の人なら約1kgのカルシウムが身体にあります。そのうちの約99%(約990g)は骨にあり、残りの1%(約10g)は血液中や細胞に存在するのです。ちなみに、血液中のカルシウム濃度は9〜10mg/dlに保たれており、それより低くなっても高くなってもダメ。


  カルシウムはなぜ必要なの?


カルシウムは骨をつくるだけでなく、血液中や脳、心臓などにも存在します。一方で、毎日なにも食べなくても、カルシウムの量は1日600mgくらいは尿や便となって体外へ出てしまいます。カルシウムが不足すると骨が弱くなり、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)などになりかねないのです。
また、「カルシウムが足りないとイライラする」のは本当で、血液中のカルシウム濃度が低くなると、イライラするだけでなく、筋肉がけいれんしたりすることもあります。


例えば1日30mgのカルシウムが不足したら…
1ヵ月で約1g ⇒ 1年で12g ⇒ 40年で480gが不足

20歳のとき健康な身体でも、60歳には体内にある1kgのカルシウムは約半分に減ってしまう。
つまり、スカスカ骨になってしまう!



posted by 院長 at 18:14 | Comment(2) | TrackBack(0) | 健康情報!

2008年03月29日



3月28日20時1分配信 時事通信


 血中の総コレステロール値が低い人は死亡リスクが高いことが28日までに、浜崎智仁富山大教授、大櫛陽一東海大教授らの研究で分かった。特に男性の場合、総コレステロール値が高いほどリスクが低くなる傾向がみられた。
 大櫛教授らの別の疫学調査では、「悪玉」とされるLDLコレステロールで同様の傾向がみられた。
 4月から始まる特定健診では、LDLが一定値以上だと受診勧奨となるが、浜崎教授は「コレステロールを悪者にする説はもともと米国から来たもの。米国は心臓疾患や肥満が多く、体質が違う。不必要な人まで薬物治療の対象になる」と懸念している。
 同教授らは、コレステロールと死亡率に関する国内の疫学調査を検索し、「5000人以上を5年以上追跡」などの条件で5本の文献に絞り込み、延べ約17万3500人分を「メタ分析」という手法で解析した。 


上記の記事を今、発表しているけど、僕は以前から総コレステロールが低いと癌になりやすく、総コレステロールが高いと癌になりにくいと言っていたんだけど…。

戦時中や、戦後の食糧難のときは総コレステロールが低くて血管がもろくなり死亡した人たちがほとんどなんです。

みなさん、総コレステロールが高い人は、あまり気にしなくていいですよ。250までは安全圏で大丈夫ですからね。
posted by 院長 at 13:54 | Comment(5) | TrackBack(0) | 健康情報!