2008年04月09日

カロリーはオーバーしがちなのに、なぜか不足してしまうミネラル。もしかしたら、ミネラル不足は深刻な現代病かも!?


原因は、土にある!?


一般的に、ペットボトルのミネラルウォーターは外国産の方がミネラル分が多いということはご存知だろうか。そもそも私たちが住む日本の土壌は、欧米に比べるとミネラル分がかなり少ない。だから、日本の土地で育つ水や野菜など食べ物のミネラルも少なめなのです。
さらに近年は、度重なる化学肥料や農薬の使用によって土のミネラルバランスが崩れています。このため、食べ物自体に含まれているミネラル量も昔に比べて減少してしまっているといいます。日本の土地は、ミネラルが不足しやすい環境なのであります。



ミネラルは忘れられた栄養素!?


現代人のミネラル不足の原因として、見逃せないのが食生活の変化。現代人の食事は昔に比べてミネラルが少なめ。例えば米、小麦、砂糖…。一般的にどんな食品でも、精製が進むほどミネラルは失われていきます。より食べやすくおいしいもの、と食品が精製される一方で、含まれるミネラル量は減少してしまっているのです。

食品名 ミネラルの種類と量(可食部100g当たり 単位:mg)


    カルシウムCa  鉄Fe マグネシウムMg  亜鉛Zn  銅Cu
玄 米    9     2.1   110       1.8   0.27
精白米   5      0.8    23       1.4   0.22
    (44%減) (62%減) (79%減)   (22%減) (19%減)
玄 穀   36     2.9   110       1.7   0.32
小麦粉   23     0.6    12       0.3   0.09
    (36%減)  (79%減) (89%減)   (82%減) (72%減)
黒砂糖   240     4.7    31       0.5   0.24
上白糖    1     微量   微量      微量   0.01
   (99.5%減)  (100%減) (100%減)  (100%減) (96%減)


(五訂日本食品標準成分表より)





ミネラルを補給しにくい現代の食事


インスタントやレトルトなど、加工食品の存在も見逃せない。例えば、多くの清涼飲料水や加工食品には、添加物として「リン酸塩」が加えられています。リンもミネラルだが、むしろ過剰摂取が問題になっている栄養素。多く摂り過ぎるとカルシウムの吸収を妨げてしまうのです。カルシウムとリンは1:1の割合で摂るのが理想。しかし、現代の食事はリンの摂取量が多く、カルシウムの摂取量が追いついていません。手軽で便利な加工食品は現代の食事には欠かせないものとなっているから、加工食品が多い食事のときには、手軽なサプリメントなどでカルシウム補給を心がけたいですね。
posted by 院長 at 15:56 | Comment(0) | TrackBack(0) | 健康情報!

2008年04月08日

ぎっくり腰や五十肩など、様々な症状が即効で改善する動体療法(超カイロプラクティック)の公開セミナーを行います。

今現在、整体師、柔整師など施術を行っている方、また、これから整体を習いたいという方は一度、動体療法のすごさを体感してみませんか?

4月19日(土)13:00より16:30まで

posted by 院長 at 18:58 | Comment(0) | TrackBack(0) | お知らせ

 細胞や組織の新陳代謝に関わる酵素の、成分となるミネラル。不足すると、毛髪が抜けやすくなる、皮膚や胃腸の障害、風邪を引きやすくなるなどの症状のほか、「味が分からない」「甘いものを苦く感じる」といったような味覚障害に陥ることもあります。

 男性の前立腺では性ホルモンの合成に関わっているため、「セックス・ミネラル」とも呼ばれます。一日当たりの摂取量の目安は、成人男性で11〜12mg、成人女性で9〜10mg。牡蠣・緑茶・抹茶・牛肉・豚肉・うなぎ・ナッツなどに多く含まれています。


微量ながら重要な栄養素・亜鉛。味覚や脳のはたらきをコントロールしたり、免疫力・性機能を高めるなど、わたしたちの体に嬉しいはたらきがいくつもあります。


イライラ&落ち込みを解消


感情のコントロールや記憶力の維持には、神経細胞の伝達がスムーズに行われる必要があります。
亜鉛は神経細胞間の刺激伝達物質を合成する成分で、脳の機能を高め、精神を安定させるために不可欠なのです。
亜鉛不足が続くとイライラしたり落ち込みやすくなったり、記憶力の低下、うつを招く原因になってしまいます。
子どもたちが突然「キレる」原因のひとつにも亜鉛不足があげられています。


免疫力アップ!


亜鉛には免疫細胞のはたらきを活性化させる作用があります。また、活性酸素を除去する酵素のはたらきを助けるため、生活習慣病などから体を守る効果も。

粘膜の健康を保つビタミンAを体内にとどめるはたらきもあり、喉の痛み・鼻水・鼻づまりなど風邪の症状の改善が期待できます。風邪をひいたかな?と思ったらビタミンCとともに亜鉛を摂ることをお薦めします。


女性ホルモンの分泌を促す


亜鉛は女性ホルモンが正しく機能するためにも欠かせない栄養素。亜鉛の摂取量が不足すると女性ホルモンのはたらきの低下や月経周期の乱れが大きくなるなどの問題が生じるともいわれています。
特に更年期に差しかかった場合、亜鉛不足がホルモンバランスの乱れに一層拍車をかけてしまうことをお忘れなく。更年期の女性ばかりではなく、若い女性にも亜鉛は不可欠。卵子の発育や妊娠の継続にも欠かせないことから、妊娠を望む人や妊娠中の人は亜鉛が不足しないように気をつけて!

もちろん男性にも亜鉛は重要。前立腺に多く存在し、性ホルモンの合成を助けて精子を作ったり、精子の運動を活発にしてくれる作用があるのです。


お肌の健康を保つ


亜鉛は新しい皮膚の生成に欠かせない。ビタミンCとともに肌のハリを保つコラーゲンを作ったり、傷んだ細胞の新陳代謝を活発にし、再生を促してくれます。もちろん、毛髪などの新陳代謝も活発にするので、薄毛を気にしている場合も積極的に亜鉛を摂りましょう!


味覚を正常に保つ

舌には味蕾(みらい)という器官があり、細胞の新陳代謝を繰り返すことで味覚を正常に保っています。
亜鉛が不足すると細胞の新陳代謝が滞るため、味覚が鈍くなって濃い味しかわからなくなったり、甘さを苦く感じたり、味を感じられないなどの「味覚障害」がおこります。

若い年代を中心に味覚障害が年々増加傾向にあるといいます。


悪酔い回避


体内に入ったアルコールは肝臓で分解される。その過程で酔いがさめるとともに、アセトアルデヒド(二日酔の原因)が代謝物として産生されます。

肝臓でのアルコール分解には、アルコール脱水酵素という酵素が関与しているが、亜鉛はこの酵素のはたらきを助け、悪酔いを防止する効果があります。

posted by 院長 at 18:04 | Comment(4) | TrackBack(0) | 健康情報!