2009年07月10日

 どんな改善を目指す活動や団体に対しても、激しく反対しようとする性質及び心的態度をもつ人たちが、ひとつの民族に20%存在します。

 そのような人たちは、反社会的性向をもっています。

 そのような人たちが責任のある地位について、司法・政治機関を好きなようにしてしまうと、その国の文明化を推し進めている組織はすべて押さえつけられてしまい、それに続いて犯罪という名の野蛮行為や、経済危機が起こるのです。

 犯罪や犯罪的な行為は、反社会的性格者によって引き起こされます。

 政府や治安活動および精神衛生などの分野において、このタイプの人間を見破り、隔離することが重要になってきます。そのような人間に好きなように人を傷つかせておいて、破壊的な結果にならないように、社会及び個人を守らなくてはならないのです。

 このような性格の人間が占めるのは、全人口の20%にすぎず、また真に危険な存在と言えるのはそのうちの2.5%足らずなのですから、ほんの少しの努力を払えば、この社会は、かなり改善できるはずです。

 この性格者を代表する人物の中でよく知られ、抜きん出ているのは、ナポレオンとヒトラーです。

 歴史上のそうした人物がいるために、私たちは比較的目立たない例を見落としてしまいがちです。実際にこのような性格者たちは、現代の日常生活においても、ふつうに見破られないまま存在しています。私たちがそれに気づかないだけです。

 事業が失敗した場合、その原因を探ってみると、反社会的性格者がどこかの地位を占めて熱心に働いていたのが、必ず見つかるとおもいます。

 崩壊家庭ではふつう、家族のだれかがこうした性格をもっているものです。

 人生がつらく、活気のないものになってきたとき、トレーニングを積んだ観察者に子細に調べてもらうと、この性格をもつ人間がひとりかそれ以上いて、影響を与えていることがわかります。

 80%の人はみんなでうまくやっていこうと努力しており、その邪魔をしようとしているのはわずか20%にすぎないのだから、この性格者を性格に識別する方法に通じてさえすれば、今よりずっと楽な人生を送れるはずです。

 私たちは、この性格者をいち早く見抜き、多くの失敗を重ねて日嘆にくれるような事態を避けることができるのです。

 ここで重要になるのは、反社会的性格者の属性を調べ、それをリストにすることです。それは、かなりの人々の日常生活に多大な影響を及ぼすものなので、まっとうな生活を送る人たちは、反社会的性格者に関する情報をもっと知っていてしかるべきです。

 反社会的性格者には、はっきりとした属性があります。次回はそれらを説明していきます。

2009年07月09日

人間と人生に関する基本的な発見があります。

 みなさんは、おそらく「人間というのは善人と悪人の2種類なのだろうか」ということに何度となく考えたことはないでしょうか。

 社会というのは、多かれ少なかれそうであることを基盤として成り立っています。確かに成功をおさめている人もいればそうでない人もいますし、付き合いたい人もいれば、付き合いたくない人もいます。

 テレビのフィクション物には、未だに、善玉のサムライと悪玉のサムライが登場します。実際、ヒーローと人食い鬼が出てこなければ、人の考え方にぴったりくるような物語などおそらくつくることができないでしょう。フィクションまでもが善人と悪人を使った訓話に仕立て上げられています。

 はるか昔のギリシャ哲学者たちは、善と悪という観点から、道徳的な行為を考えていました。ディオギネス(B.C412-323年 ギリシャの哲学者)は正直者を探して回り、そうすることで、正直でない人もいる、ということを暗にほのめかしました。

 そして十九世紀には、人間は強制的によくしないかぎり、邪悪な存在であるという考え方が台頭しました。

 ある学派は、幼年期が人の特性を形成する、と唱えることによって、善か悪かという点にふれるのを避けようとしました。また別の学派は、人間というのはおどかされないかぎり悪いことをするものだと主張し、その考えによって、その考えによって、社会には警察が置かれるようになりました。しかし、その警察でさえ、ときには善人と悪人がいるという考えに基づいて行動するのです。

 以上のことから人間はよいものか悪いものか、という問題があることがわかります。

 おそらくこの瞬間にもみなさんは善人と悪人の例を思い浮かべることができるのではないでしょうか。誰かを助けると考えただけで、大騒ぎをし、ひどい苦痛にさいなまれる人たちを、もしかしたらご存知かも知れません。ということは、同胞に対して邪悪な意図をもつ人がいるにちがいありません。

 そういう人たちは現に存在します。

 人間の行動には2つのタイプがあります。建設的な行動と、災害をもたらそうとする行動です。

 この2つが主要な行動様式です。ですから、物事をつくりあげようとする人もいれば、破壊しようとする人もいるわけです。


 ほかのタイプは存在しません。中間のタイプなどありません。

 害をもたらすタイプの人間は、抑制を受けて活動できない状態に(そして病気へと)追いやられることもありますし、建設的な人間もまた抑制を受ける(そして病気になってしまう)ことがあります。

 このように、行動には2つの基本があり、それぞれの行動には、付随的な行動が数多くあります。

 また、建設的になったり、破壊的になったりを周期的に繰り返す人、あるいは結合タイプの人もいます。

 つまり、善玉のサムライと悪玉のサムライがいるわけです。そしてどっちつかずのサムライはあまりにも病んでいるため、ゲームに加わることができません。

 ある権威者(ひどく病んだ人)は希望的観測から、本当の悪人なぞいない、純粋に邪悪なにんげんなんていないと言いました。彼は、恐いものなどなにもない、心配することはなにもないというふりをしたわけです。邪悪な人間はいないかも知れません。しかし、もっぱら邪悪な行為にふけっている人たちは現に存在します。

 邪悪な行為は明白であり、いたるところにはびこっています。私たちは邪悪な行為にふける人たちをいつも目にします。私たちはただ、そのような人たちを目にしたくないと思っているだけです。

 「悪人」でも人生の強力な影響を受ければ、よい人間になるでしょう。

 問題解決として、破壊的か、建設的かということ、およびどちらがどの程度抑圧されているかということです。

 悪玉と善玉を突き止める方法などを次回に教えていきます。

2009年07月03日

お客様が、「上司からものすごいストレスをかけられ、自宅で泣いていたら、あごが痛くなり顎関節症になりました。」と言われてきました。

実際に上司が、誰にでも、うるさく言いい、それが原因で精神的に傷つき、中には鬱になる人もいます。

そこで、対人関係などで、ストレスを抱えている人に少しでも回避できるように、ここで説明していきます。



人生のアップとダウン

特にこれといった理由もないのに、とても調子よくいっていたのに、あとで調子が悪くなるという現象を経験したことはありますか?

すべてが順調に見えたのに、突然どうして病気になってしまったんだろうと不思議に思ったことありますか?

人生の中で、ひどいストレスに襲われたり、周囲にいる人たちの影響をもろに受けてしまい、そうしたことを上手に、自信を持って処理できないように感じたことはありませんか?

どうしてそういうことが起きるか、どうして人はそれに対処できないように感じるのか。それにはちゃんと理由があります。

人間の不幸や苦しみの本当の理由を見つけること、なぜ感情的に明るくなったり暗くなったりするのか、なぜ多くの人たちが漠とした不安やたよりなさを覚えるのかという真の理由を発見することは、人類に大きな進歩をもたらします。

こういった困難な状況を引き起こす真の原因を明らかにし、それを取り除くことは可能なのです。

そうすれば、その人は安定し、自分を取り戻し永続する幸福感を手に入れることができるようになります。

次回は人間の2つのタイプです。