5.反社会的性格者のまわりには、妙にオドオドした、あるいは病気がちの仲間や友人がいます。そのような友人たちは、まだ実際の狂気にまではおいやられていなかったとしても、不具のように暮らし、失敗ばかりでなかなか成功しません。

このような人たちは、周りにいる人たちにトラブルを引き起こします。

反社会的性格者と親しくしている人たちは、治療や教育を受けても、安定した向上をみることはなく、すぐにまたもとの状態に戻ってしまうか、または知識からよいものを得てもすぐに失ってしまいます。なぜなら、ほかに抑圧的な力を加えられているからです。

この性格者と付き合っている人たちは、治療を受けても、予期された時間内には回復せず、逆に悪化してしまい、しかも申し訳程度しか回復しないのです。

そのような人たちが、反社会的性格者の影響下にあるかぎり、治療を施したり、救助の手を差し伸べたり、またトレーニングしても無駄なことです。

精神に異常をきたした人の大部分は、こうした反社会的な人たちと繋がっているためにそうなったのであり、また同じ理由のためになかなか回復しません。


不正なことに、精神異常者のための施設で、反社会的性格者を見つけることはめったにありません。

そこにいるのは、その人の「友人」や家族だけなのです。


6.反社会的性格者は、いつも的外れのものを責めます。

タイヤに釘が刺さってパンクしたとします。反社会的性格者は、自分の連れか、その関係のないものに向かってあたりちらします。隣家のラジオがうるさいと言っては隣の猫を蹴りつけるのです。

Aが原因であることが明らかである場合、反社会的性格者はかならずBやC、またはDを責めます。