ヘルニアというのは元々飛び出すという意味で、頸椎は背骨のうちで首の部分を構成する骨で、7つの椎骨(ついこつ)からなります。
上から第1頸椎、第2頸椎と呼び、いちばん下が第7頸椎です。第2〜7頸椎までは、それぞれの間に椎間板が挟まっています。
椎間板は椎骨と椎骨の間でクッションのようなはたらきをします。
その構造は、中心部に髄核(ずいかく)と呼ばれるゼリー状の物質があり、それを取り囲むように線維輪と呼ばれる丈夫な組織があります。
髄核はボールベアリング、線維輪はバネのはたらきをしています。
頸椎椎間板ヘルニアは、この椎間板の線維輪に亀裂が入り、そのなかの髄核が飛び出して神経(脊髄(せきずい)や神経根)を圧迫し、さまざまな神経症状が現れるといわれています。
それに、ヘルニアが原因で、痛みや手足のしびれがあるといいますが、僕は、ヘルニアが原因で痛みやしびれの症状がでるとは思っていません。
現に、ヘルニアと言われている方で、痛みがない日もあるのではないでしょうか。
私の臨床経験上、痛みや痺れは神経が圧迫しているからとは思っていません。
例えば、両手に痺れがある場合、病院等では、「神経圧迫しているから…」と言われていると思います。
例えば、正座を長時間すると下肢(足)がしびれてきませんか?
ほとんどの方がしびれてくると思います。
なぜだと思いますか?
それは、正座をしていると膝を曲げて、膝裏付近の筋肉を圧迫するために血液の流れが悪くなるためにしびれがきます。
頚椎ヘルニアといわれて痺れがある人は、硬収縮している部分の筋肉を緩めて、血液の流れをよくすれば、ほとんどの方の痺れはなくなります。
決して、頚椎ヘルニアが原因ではないのです。
筋膜が原因だと考えております。
ご意見等があれば、問い合わせフォームよりご連絡をいただけないでしょうか。