「5大ビタミン欠乏症」と呼ばれる病気があることをご存知でしょうか。<span style="color:#CB0000;">脚気、ペラグラ、壊血病、くる病、悪性貧血−−いずれもビタミンが欠乏することで起こる疾患です。食生活が豊かになった現在ではさほど心配する必要はないが、過去には多くの人を悩ませ、これらの研究をする過程でビタミンが発見され、注目されてきたのであります。その歴史をひも解いてみましょう!
兵士たちの病気から発見されたビタミン
ビタミンが発見されるまで、不可解な症状に悩まされる人は後を絶たなかったのです。とくに15世紀中ごろから17世紀中ごろまで続いた大航海時代には、多くの船乗りたちが壊血病で死んでいきました。インド航路を発見したあのヴァスコ・ダ・ガマも、半分以上の船員を壊血病で失い、命からがらポルトガルに帰還したといわれています。
謎の病を防ぐ方法を発見したのは、ジェームズ・リンドというイギリス海軍の船医。彼は18世紀中ごろ、兵士たちを相手に実験を行い、オレンジやレモンなど柑橘系の果物が壊血病を予防することを知ったのです。以来、イギリス海軍ではライムジュースを兵士たちに支給するようになったといいます。
さらに、19世紀末にはオランダの医学者、クリスチアーン・エイクマンが米ヌカの中に脚気に効く有効成分を発見。さらにポーランドの化学者、カジミール・フンクが抽出した成分にはアミンが含まれていたため、フンクはこれを「生命のアミン」、すなわち「ビタミン」と名づけたのです。
このビタミン発見の歴史には裏話がある。じつはフンクより1年前、日本の農化学者、鈴木梅太郎が同成分の抽出に成功していたのです。彼はこの成功を世界に向けて発表したが、論文の翻訳ミスがあったため、「新しい栄養素」としてアピールできませんでした。結局、せっかくの発見も国外ではまったく注目されなかったのです。
5大ビタミン欠乏症って?
●ビタミンB1が不足すると…脚気
脱穀によってビタミンB1が失われた白米を常用している地方に多発していました。当時は食生活が貧しかったことから、副食では十分にビタミンB1を摂れなかったからです。日本でも明治時代には、1年に1万人も死亡者が出ていた病気です。腱反射の消失、心臓の肥大をもたらします。
●ナイアシンが不足すると…ペラグラ
ナイアシンとはビタミンB3のことです。アルコール依存症で偏食の人に見られます。イタリア語で「荒れた肌」という意味。皮膚の炎症、消化器系の異常、中枢神経の異常が起こり、痴呆もあらわれます。
●ビタミンCが不足すると…壊血病
6世紀から18世紀の大航海時代には、この病気の原因が分からなかったため、海賊以上に恐れられていました。歯茎や皮膚などからの出血や貧血、体重減少、免疫力の低下などが起こります。
●ビタミンDが不足すると…くる病
成人の発症は骨軟化症と呼ばれる。かつては日照の少ない地方で多発していました。日光浴をするとくる病が起こらないのは、皮膚でプロビタミンDからビタミンDが作られるためです。カルシウムが骨に沈着せず、骨が盛り上がることで、肋骨のこぶや鳩胸、低身長などが起こります。
●ビタミンB12が不足すると…悪性貧血
昔は原因不明で死に至ることもあったため、悪性貧血と名づけられました。黄疸などの症状が見られ、血液中に異常に大きい赤血球が出現する進行性の貧血。
あなたも潜在性ビタミン欠乏症!?
「なんとなく元気がない」「肌荒れがひどい」「体がだるい」。そんな不調を抱えている人は要注意です。ビタミン不足による「潜在性ビタミン欠乏症」の可能性が大だからです。ビタミンの体内貯蔵量が減ると、明らかな病気にまでは至らないものの、体がつねにイエローサインを出すようになります。背景にあるのはインスタント食品や外食、極端なダイエット、偏食など。環境や流通事情の変化で、野菜や果物に含まれるビタミンそのものが減っているという見方もあります。
ビタミン不足にならないように、食生活には十分に留意しましょう。サプリメントを効果的に取り入れるのもおすすめです。とくに効果的なのは、マルチビタミン。最近はミネラルを多く配合したものも増えており、必要な栄養素をバランスよく摂取できるようになっています。
「ビタミン不足が恐れられた時代は過去のもの」と片付けず、しっかりビタミン摂取するよう心がけたいものですね。
兵士たちの病気から発見されたビタミン
ビタミンが発見されるまで、不可解な症状に悩まされる人は後を絶たなかったのです。とくに15世紀中ごろから17世紀中ごろまで続いた大航海時代には、多くの船乗りたちが壊血病で死んでいきました。インド航路を発見したあのヴァスコ・ダ・ガマも、半分以上の船員を壊血病で失い、命からがらポルトガルに帰還したといわれています。
謎の病を防ぐ方法を発見したのは、ジェームズ・リンドというイギリス海軍の船医。彼は18世紀中ごろ、兵士たちを相手に実験を行い、オレンジやレモンなど柑橘系の果物が壊血病を予防することを知ったのです。以来、イギリス海軍ではライムジュースを兵士たちに支給するようになったといいます。
さらに、19世紀末にはオランダの医学者、クリスチアーン・エイクマンが米ヌカの中に脚気に効く有効成分を発見。さらにポーランドの化学者、カジミール・フンクが抽出した成分にはアミンが含まれていたため、フンクはこれを「生命のアミン」、すなわち「ビタミン」と名づけたのです。
このビタミン発見の歴史には裏話がある。じつはフンクより1年前、日本の農化学者、鈴木梅太郎が同成分の抽出に成功していたのです。彼はこの成功を世界に向けて発表したが、論文の翻訳ミスがあったため、「新しい栄養素」としてアピールできませんでした。結局、せっかくの発見も国外ではまったく注目されなかったのです。
5大ビタミン欠乏症って?
●ビタミンB1が不足すると…脚気
脱穀によってビタミンB1が失われた白米を常用している地方に多発していました。当時は食生活が貧しかったことから、副食では十分にビタミンB1を摂れなかったからです。日本でも明治時代には、1年に1万人も死亡者が出ていた病気です。腱反射の消失、心臓の肥大をもたらします。
●ナイアシンが不足すると…ペラグラ
ナイアシンとはビタミンB3のことです。アルコール依存症で偏食の人に見られます。イタリア語で「荒れた肌」という意味。皮膚の炎症、消化器系の異常、中枢神経の異常が起こり、痴呆もあらわれます。
●ビタミンCが不足すると…壊血病
6世紀から18世紀の大航海時代には、この病気の原因が分からなかったため、海賊以上に恐れられていました。歯茎や皮膚などからの出血や貧血、体重減少、免疫力の低下などが起こります。
●ビタミンDが不足すると…くる病
成人の発症は骨軟化症と呼ばれる。かつては日照の少ない地方で多発していました。日光浴をするとくる病が起こらないのは、皮膚でプロビタミンDからビタミンDが作られるためです。カルシウムが骨に沈着せず、骨が盛り上がることで、肋骨のこぶや鳩胸、低身長などが起こります。
●ビタミンB12が不足すると…悪性貧血
昔は原因不明で死に至ることもあったため、悪性貧血と名づけられました。黄疸などの症状が見られ、血液中に異常に大きい赤血球が出現する進行性の貧血。
あなたも潜在性ビタミン欠乏症!?
「なんとなく元気がない」「肌荒れがひどい」「体がだるい」。そんな不調を抱えている人は要注意です。ビタミン不足による「潜在性ビタミン欠乏症」の可能性が大だからです。ビタミンの体内貯蔵量が減ると、明らかな病気にまでは至らないものの、体がつねにイエローサインを出すようになります。背景にあるのはインスタント食品や外食、極端なダイエット、偏食など。環境や流通事情の変化で、野菜や果物に含まれるビタミンそのものが減っているという見方もあります。
ビタミン不足にならないように、食生活には十分に留意しましょう。サプリメントを効果的に取り入れるのもおすすめです。とくに効果的なのは、マルチビタミン。最近はミネラルを多く配合したものも増えており、必要な栄養素をバランスよく摂取できるようになっています。
「ビタミン不足が恐れられた時代は過去のもの」と片付けず、しっかりビタミン摂取するよう心がけたいものですね。
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