小児用の咳(せき)止めシロップは、効果が認められないという理由で多くが市場から排除されたが、民間療法(folk remedy)で古くから使われているはちみつに、シロップと同等かそれ以上の効果があることが、米国の研究で明らかになった。
米ペン・ステート大学医学部(ペンシルベニア州)の研究チームは、咳が原因で睡眠が困難な2〜18歳の105人を対象に、就寝30分前にソバのはちみつを摂取するグループ、はちみつ風味を人工的に添加したデキストロメトルファン(DM:多くの市販風邪薬に含有される咳止め成分)を摂取するグループ、治療を施さないグループの3群に割り付けて比較調査した。
その結果、はちみつ群は、DM群や無治療群に比較して、夜間の咳の重篤度や頻度が軽減して睡眠を取れたのに対し、DM群の咳が無治療群以上に軽減するものではないことが明らかになった。はちみつ摂取後に、短時間ながら過活動になる子どももいたが、親子とも睡眠を取ることができた。研究チームは、今回はダークハニーを使用したが、他のはちみつの効果は不明だとしている。
同大小児医学臨床研究ディレクターのIan Paul博士は、はちみつは古くから風邪など上気道感染症の症状の治療に用いられてきたが、抗酸化作用や抗菌作用があり、喉(のど)の奥の症状を和らげる効果があると述べている。しかし同時に、乳児ボツリヌス中毒の危険性がわずかながらあることから、1歳未満の乳児には与えないよう忠告。また、ラベルに「はちみつ」含有と記載する咳止めも、人工的に添加したものだとして注意を促している。研究結果は、米医学誌「Archives of Pediatrics and Adolescent Medicine」12月号に掲載された。
(2007年12月4日/HealthDayNews)
はちみつに優れた抗酸化作用
最良のはちみつは何かと問われれば、答えは、色の濃い「甘露はちみつ(honeydew)」となる。科学誌「Journal of the Science of Food and Agriculture」2月号掲載のスペイン種はちみつの研究では、昆虫の分泌物を集めるハチによって作られる甘露はちみつは、花蜜からミツバチが作る通常のはちみつ以上に、疾患に対抗する抗酸化物質レベルが高いとしている。
近年、はちみつは細菌に対抗する能力があり、活性酸素などフリーラジカル分子による細胞損傷を抑制する抗酸化物質が多いとされ、健康食品としての地位を確立している。今回の研究の著者で、Instituto Madrileno de Investigacion y Desarrollo Rural, Agrario y Alimentario(マドリード)研究者のRosa Ana Perez氏は「フリーラジカルが、神経変性疾患や慢性炎症性疾患、癌(がん)、心血管疾患など、さまざまな疾患の原因となる証拠が増えている」と述べる。
米国の研究者らは2004年に、1日にはちみつを大さじ4〜10杯(体重に依存)摂取する人で抗酸化レベルが上昇することを明らかにしたが、当時は、どの種類のはちみつが最も多く抗酸化物質を隠し持っているかは不明だった。今回の研究で研究者らは、花蜜から作られたクローバーはちみつと、アブラムシなど昆虫の分泌物から作られた甘露はちみつの2グループ36種類を調査した。
その結果、甘露はちみつは抗酸化物質の濃度が高いことが明らかになった。また、スペインの甘露はちみつは全般的に、クローバー種より色が濃く、酸度が高いことが明らかにされた。Perez氏によると、スペイン産以外の甘露はちみつも同様に抗酸化物質レベルが高かった。甘露はちみつは、世界でも限られた場所でしか生産されておらず、特定の地域ではご馳走と捉えられている。
人ははちみつをより多く摂取すべきなのだろうか? Perez氏は、はちみつには、炭水化物の含有量が多く、80%が糖分であるため、摂取には注意が必要だとしている。また同氏は「摂取量や他の食品との関係を考え、バランスの取れた方法で取り入れることが大事であり、はちみつは奇跡の食品ではない」として、「1つの食品が、単独で健康を向上させたり、病気を予防したりすることはない」と述べている。
(2007年2月22日/HealthDayNews)
米ペン・ステート大学医学部(ペンシルベニア州)の研究チームは、咳が原因で睡眠が困難な2〜18歳の105人を対象に、就寝30分前にソバのはちみつを摂取するグループ、はちみつ風味を人工的に添加したデキストロメトルファン(DM:多くの市販風邪薬に含有される咳止め成分)を摂取するグループ、治療を施さないグループの3群に割り付けて比較調査した。
その結果、はちみつ群は、DM群や無治療群に比較して、夜間の咳の重篤度や頻度が軽減して睡眠を取れたのに対し、DM群の咳が無治療群以上に軽減するものではないことが明らかになった。はちみつ摂取後に、短時間ながら過活動になる子どももいたが、親子とも睡眠を取ることができた。研究チームは、今回はダークハニーを使用したが、他のはちみつの効果は不明だとしている。
同大小児医学臨床研究ディレクターのIan Paul博士は、はちみつは古くから風邪など上気道感染症の症状の治療に用いられてきたが、抗酸化作用や抗菌作用があり、喉(のど)の奥の症状を和らげる効果があると述べている。しかし同時に、乳児ボツリヌス中毒の危険性がわずかながらあることから、1歳未満の乳児には与えないよう忠告。また、ラベルに「はちみつ」含有と記載する咳止めも、人工的に添加したものだとして注意を促している。研究結果は、米医学誌「Archives of Pediatrics and Adolescent Medicine」12月号に掲載された。
(2007年12月4日/HealthDayNews)
はちみつに優れた抗酸化作用
最良のはちみつは何かと問われれば、答えは、色の濃い「甘露はちみつ(honeydew)」となる。科学誌「Journal of the Science of Food and Agriculture」2月号掲載のスペイン種はちみつの研究では、昆虫の分泌物を集めるハチによって作られる甘露はちみつは、花蜜からミツバチが作る通常のはちみつ以上に、疾患に対抗する抗酸化物質レベルが高いとしている。
近年、はちみつは細菌に対抗する能力があり、活性酸素などフリーラジカル分子による細胞損傷を抑制する抗酸化物質が多いとされ、健康食品としての地位を確立している。今回の研究の著者で、Instituto Madrileno de Investigacion y Desarrollo Rural, Agrario y Alimentario(マドリード)研究者のRosa Ana Perez氏は「フリーラジカルが、神経変性疾患や慢性炎症性疾患、癌(がん)、心血管疾患など、さまざまな疾患の原因となる証拠が増えている」と述べる。
米国の研究者らは2004年に、1日にはちみつを大さじ4〜10杯(体重に依存)摂取する人で抗酸化レベルが上昇することを明らかにしたが、当時は、どの種類のはちみつが最も多く抗酸化物質を隠し持っているかは不明だった。今回の研究で研究者らは、花蜜から作られたクローバーはちみつと、アブラムシなど昆虫の分泌物から作られた甘露はちみつの2グループ36種類を調査した。
その結果、甘露はちみつは抗酸化物質の濃度が高いことが明らかになった。また、スペインの甘露はちみつは全般的に、クローバー種より色が濃く、酸度が高いことが明らかにされた。Perez氏によると、スペイン産以外の甘露はちみつも同様に抗酸化物質レベルが高かった。甘露はちみつは、世界でも限られた場所でしか生産されておらず、特定の地域ではご馳走と捉えられている。
人ははちみつをより多く摂取すべきなのだろうか? Perez氏は、はちみつには、炭水化物の含有量が多く、80%が糖分であるため、摂取には注意が必要だとしている。また同氏は「摂取量や他の食品との関係を考え、バランスの取れた方法で取り入れることが大事であり、はちみつは奇跡の食品ではない」として、「1つの食品が、単独で健康を向上させたり、病気を予防したりすることはない」と述べている。
(2007年2月22日/HealthDayNews)
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