現代の生活環境において、健康ブームとやらが起こり、毎日のように新しい健康法が次から次と現れては消え去っていってます。

　なかには、人間の身体の仕組みや個々人の体質を無視したような極端な食事や生活を強いるような健康法もあります。

　水飲み健康法などというのは、その一例です。エアコンの効いた部屋などの極端に乾燥した空間にいるのなら、意識的に水を多めに取る必要があるのですが、普通の生活を送る中で「水を2リットル飲む」などとノルマを決めて無理やり飲むのは、愚の骨頂です。

　人間の腎臓は非常に優れもので、身体の水分が足らなければ脳に命令して、喉の渇きを感じ取らせ、水を飲むように仕向けます。

　身体が冷えてる人が欲しくもない水を無理に飲むと、胃が膨れて食欲がなくなり、夜中におしっこでたびたび起きるようになります。

　大事なのは、極端な食事法やいろいろな健康法をあれかこれかとはしごすることではなく、普通の生活を送ることです。

　普通の生活を送ることが、しぜん治癒力を高める一番の方法です。